歯科医院の求人広告費用の相場と費用対効果の考え方

採用活動にどれくらいの費用をかけるべきか、予算感がつかみにくいという声はよく聞かれます。求人サービスの費用体系は大きく3つのタイプに分かれ、それぞれ相場感や向き不向きが異なります。ここでは、それぞれの費用相場と、単純な金額の大小だけでは測れない「費用対効果」の考え方を整理します。
タイプ1:成果報酬型
採用が決定した時点で費用が発生する仕組みです。掲載中・選考中は費用がかからないため、初期コストを抑えたい医院に向いています。成果報酬型には、大きく2つの形があります。
① 人材紹介(エージェント仲介型)
エージェントが求職者を紹介し、採用が決まった時点で紹介手数料を支払う形です。一般的な人材紹介業界全体では想定年収の20〜35%程度が相場とされることが多い一方、歯科業界に特化した人材紹介サービスでは15〜25%程度に設定されていることが多く、一般的な人材紹介と比べるとやや低めの水準にあるといわれています。
② 直接応募型(掲載無料・採用時のみ課金)
求人の掲載自体は無料で、医院と求職者が直接やり取りし、採用が決まった時点でのみ費用が発生するタイプもあります。エージェントが仲介しない分、応募対応や面接調整は医院側で行う必要がありますが、掲載期間中の費用負担がない点は人材紹介型と共通しています。
タイプ2:掲載課金型(定額)
月額・期間単位の定額で求人を掲載する仕組みです。採用人数にかかわらず費用は一定のため、複数名を継続的に採用したい場合や、年間を通じて安定的に求人を出し続けたい場合には、総額を抑えられる可能性があります。一方で、応募がまったくない期間があっても費用は発生するため、掲載する求人内容の質が費用対効果に直結します。
タイプ3:閲覧課金型
求人が閲覧された回数に応じて費用が発生する仕組みです。登録費用や成功報酬がかからないサービスもあり、少額から始めやすいのが特徴です。一方で、閲覧数が多い場合には想定より費用がかさむこともあるため、事前に予算の上限をイメージしておくと安心です。
費用対効果はどう考えるべきか
単純な費用の高い・安いだけでなく、「採用にかかる期間」「早期離職のリスク」も含めて考えることが大切です。安価な方法で採用できても早期離職してしまえば、採用活動をもう一度やり直すことになり、結果的に採用コストは割高になります。逆に、多少コストがかかっても、定着率の高い採用ができれば、長期的には効果的な投資だったといえます。
具体的な試算の考え方
たとえば、成果報酬型(人材紹介)で1名あたり50万円の手数料を払って採用したスタッフが半年で離職した場合、実質的にはその50万円に加えて、再度の採用活動にかかる費用と時間が上乗せされます。一方、月額数千円〜数万円の定額制サービスで、複数の候補者とじっくり比較しながら採用できれば、多少時間がかかっても総コストを抑えられる可能性があります。自院の採用予定人数と、これまでの離職率の傾向を踏まえて試算してみることをおすすめします。
自院に合った予算の立て方
年間の採用予定人数を見積もったうえで、成果報酬型・掲載課金型・閲覧課金型それぞれで総額を試算し比較することをおすすめします。特に複数名の採用を予定している場合は、定額制のサービスと組み合わせることで、総コストを抑えられる可能性があります。逆に、単発での欠員補充であれば、成果報酬型のほうが結果的に安く済むケースもあります。
まとめ
求人広告の費用は、採用予定人数や採用にかけられる期間によって、向いているタイプが変わります。目先の費用だけでなく、採用後の定着まで見据えた費用対効果で検討することが重要です。
