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歯科求人採用コラム

COLUMN

新卒採用⑧ 新卒か中途か、自院に合った採用バランスの考え方

このシリーズでは、新卒衛生士採用の基礎知識から、スケジュール、準備、養成校との関係づくり、内定後のフォロー、教育体制まで解説してきました。最終回となる今回は、新卒採用と中途採用、それぞれの特性を踏まえて、自院にとってのバランスをどう考えるかを整理します。

新卒採用が向いている医院の特徴

  • 医院独自の診療方針・接遇スタイルを大切にしており、一から育てたいという方針がある
  • 教育担当を任せられるスタッフがおり、育成に時間をかけられる体制がある
  • 長期的な人材育成・組織づくりに力を入れたいと考えている
  • 養成校との関係づくりに継続的に取り組める余力がある

中途採用が向いている医院の特徴

  • 欠員が出た際に、比較的早いタイミングで人材を確保したい
  • 即戦力となるスキルを持った人材を求めている
  • 教育にかけられる時間的な余裕が限られている
  • 特定の診療分野(矯正・インプラント等)での経験者を求めている

「どちらか一方」ではなく組み合わせるという考え方

新卒採用と中途採用は、対立する選択肢ではなく、組み合わせて活用することもできます。たとえば、長期的な組織づくりの軸として新卒採用に継続的に取り組みながら、急な欠員には中途採用で対応するという使い分けです。医院の規模や成長フェーズによって、どちらに重心を置くべきかは変わってきます。

開業して間もない医院の場合

スタッフ数が少なく、教育に十分な時間を割きにくい時期は、即戦力となる中途採用の比重を高める医院が多く見られます。組織が安定してきた段階で、新卒採用に取り組み始めるという順序も一つの考え方です。

組織が安定してきた医院の場合

教育体制やスタッフの余力が整ってきた段階では、新卒採用に力を入れることで、医院の理念や診療スタイルを体現するスタッフを、時間をかけて育てていくことができます。

シリーズを通じて伝えたかったこと

新卒衛生士の採用は、中途採用と比べて準備に時間がかかり、教育のコストも大きくなります。しかしその分、医院の色に合った人材を長期的に育てられるという、他の採用方法にはない価値があります。このシリーズで紹介した「知る→決める→備える→動く→続ける」というステップを、自院の状況に合わせて取り入れていただければ幸いです。

これから新卒採用を始める医院へ

初めて新卒採用に取り組む場合、すべてを一度に完璧にこなす必要はありません。まずは養成校に医院の存在を知ってもらうことから始め、見学の受け入れや求人票の提出といった小さな一歩を重ねていくことが、結果的に採用力につながっていきます。焦らず、しかし機会を逃さないよう、年間のスケジュール感を意識しながら取り組んでいただければと思います。

採用活動を「毎年の取り組み」にしていく

新卒採用は、一度きりで完結するものではなく、毎年繰り返していく中で少しずつ改善され、医院にとっての強みになっていくものです。今年の採用活動でうまくいかなかった点があれば、来年に向けた改善材料として捉え、継続していくことが、長期的な採用力の強化につながります。

シリーズ全体の振り返り

第1回では新卒衛生士の基礎知識を、第2回ではメリットと注意点を、第3回では年間スケジュールの考え方を取り上げました。第4回以降では、求人・院内体制の準備、養成校との関係づくり、内定後のフォロー、そしてプリセプター制度による教育体制と、実務に踏み込んだ内容を解説してきました。これらは、どれか一つだけに取り組めば成果が出るというものではなく、一連の流れとして取り組むことで、初めて効果を発揮するものです。自院の状況に応じて、できるところから少しずつ取り入れていただければ幸いです。

次の一歩として

このシリーズを読んで、自院でも新卒採用に取り組んでみたいと感じた場合、まずは第3回で紹介した年間スケジュールを参考に、今の時期に何をすべきかを確認するところから始めてみてください。すでに養成校との接点がある場合は、次回の求人情報の提出時期を確認しておくだけでも、大きな一歩になります。

新卒採用は、一朝一夕に成果が出るものではありませんが、地道に取り組みを重ねた医院ほど、数年後には大きな採用力の差となって表れてきます。このシリーズが、その最初の一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

まとめ

新卒採用と中途採用には、それぞれ異なる強みがあります。自院の規模やフェーズ、教育にかけられるリソースを踏まえて、どちらに重心を置くか、あるいはどう組み合わせるかを考えることが、無理のない採用活動につながります。


新卒衛生士採用シリーズ(全8回)

  1. 新卒衛生士とは?基礎知識と採用市場での位置づけ
  2. 新卒衛生士を雇うメリットと注意点
  3. 新卒採用はいつから動くべき?年間スケジュールの考え方
  4. 新卒衛生士を雇う準備|求人・院内体制・教育の3つの軸
  5. 養成校との関係づくり、何から始める?
  6. 内定辞退を防ぐ、内定後のフォローの仕方
  7. 新卒衛生士の教育体制、プリセプター制度とは
  8. 新卒か中途か、自院に合った採用バランスの考え方

 

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